年長さんが
栗拾いに出かけました。
ようやく秋の気配が
漂い始めた9月の終わり。
バスに乗って年長さんが
栗拾いに出発です。
鳥居をくぐって山道へ。
道が細くなりました。
バスを降りて、
ここからは歩いて
栗の山を目指しましょう。
木漏れ日がチラチラと揺れる中、
子どもたちは緑のトンネルを
わくわく進んでいきました。
「よいしょ、よいしょ!」
おいしい空気を
胸いっぱい吸い込みながら・・・
道中、遠くの木に
さっそく栗を発見!
到着しました。
栗農園の方々が
笑顔で迎えてくれました。
「今日はよろしくお願いします!」
「栗はどこかな?」
斜面を登ろう。
日当たりのよいところまで
やってきました。
「あったー!」
見上げると、緑や茶のイガイガ栗が
あちこちにぶら下がっています。
「ハリネズミみたい」「頭に落ちてこないでねー」
「う〜ん、届かない」
「栗はこっちに
たくさん落ちていますよ」
ロープで斜面をくだりましょう。
「大丈夫かなあ・・・」
ロープをしっかり握って、
焦らずに一歩ずつ・・・
まるで登山家のようです。
さまざまな経験を通して、
たくましく育つみどりっ子。
斜面を下ったところに・・・
「わ〜、いっぱい落ちているよ」
イガ栗は直接触ると痛いから、
スコップで運ぼう。
さあ、イガからどうやって栗を取り出す?
友達と知恵を出し合い、
いろいろと試します。
手だとチクチクするな。 火箸とスコップを使ってみよう。
友達と片足ずつ。 わたしは両足でぱかっ!
みんな手を変え品を変え、
あの手この手でイガと格闘。
「とれた!!」
「ほ〜ら!」
得意満面で見せてくれました。
苦労しただけに、
取り出せた時のうれしさは
ひとしお。
喜びを分かち合うかのように
友達とくらべっこをしています。
「どんなにおいがするんだろう?」
山でみつけた
秋のいいもの大集合!
どんぐり帽子付き
かわいいきのこ ハートのクローバー
「さあ、栗を運ぼう」
「いちに、いちに!」
あれ?
水の入ったトレイに
栗が入れられました。
と、ここで・・・
農園のおじさんからクイズ!
「虫が食べた栗はどうやって
見つけるのでしょうか?」
「う〜ん」と
考える子どもたち。
少しすると・・・
おやおや〜、いくつかの
栗が浮いてきましたよ。
「分かった、虫が食べた栗は
軽くなるから浮いてくるっ!」
ご名答!
「虫が食べた栗は
食べられないから
のけましょうね」
のこりはきれいに拭いて・・・
再びかごの中へ。
こんなにたくさん!
秋の恵みに感謝です。
収穫の喜びはもちろん、
自然の中で多くのことを
学ばせていただいた一日。
栗農園の皆さま、
今日は快く受け入れてくださり、
また細やかなお心遣いをいただき、
本当にありがとうございました。
園に帰ったら・・・
「園長先生、早く
食べたいからお料理して!」
「もちろんですとも!
はいどうぞ」
「いただきまーす」
「おいしい!」
「ホクホクするね」
特別な秋の味覚を堪能した
子どもたちでした。
copyright©Midori Kindergarten,Ehime,Japan 2004