秋風が心地よい日、
年中&年少さんは
八幡山への遠足に出かけました。
いいお天気に恵まれました。
年中さんと年少さんが
手をつないで出発です。
「八幡山が見えたよ!」
「見てごらん、
この田んぼでできたお米が
みんなの給食のごはんになりますよ」
丁度、稲刈りの真っ最中でした。
子どもたちは目の前の田んぼで育つお米が、
毎日食べているごはんになることを知り、
驚きと感慨深さに包まれていました。
「もうすぐおいしい新米が
食べられるから楽しみにしていてね」
「ビニールハウスの中では
何をつくっているのかなあ?」
「この大きな木は、
イチジクの木ですよ」
稲刈りが終わった田んぼからは、
稲わらと土の混じった独特のにおいが
香ってきます。
八幡山を登りましょう。
山の中はうすら暗く
ひんやりしています。
ひと足ひと足、
しっかりと踏ん張りながら
山頂を目指します。
「みんな、ついてきているかな?」
さあ、あともう少しです。
ゴール!
絶景が目の前に広がります。
ほ〜ら、
街から海、しまなみ海道、島々まで
よく見えました。
「わたしのおうちはどこかなあ」
「お船が見えたよ」
みんなで発見を楽しみ、
感動を共有しました。
山頂には、
石清水八幡神社があります。
八幡山を守ってくれている
大切な神社です。
手を合わせて、
ごあいさつをしました。
クラスごとに山をひと回りして、
担任がルールなどを伝えます。
「さあ、いっぱい遊ぶぞー」
「まて〜」
ツルでつなひきをしよう。
「オーエス、オーエス!」
歌声がする方を見てみると、
“かごめかごめ”が始まっていました。
大きな木の下には、
どんぐりがいっぱい。
「あったあった」
「あ、こっちにも!」
夢中になって拾っています。
「見せて見せて」
異年齢でのふれあいもたくさんできましたね。
「みて、大きいどんぐり!」
「このどんぐりは緑色」「あれ?穴があいてる」
「どんぐり帽子もいっぱい」
「どんぐりは木の赤ちゃんだよ」
小さな手のひらから、
大自然のサイクルを実感。
様々な色や形、大きさのどんぐりを
見つけることができました。
「きれいな落ち葉も拾ったよ」
「この葉っぱは、ギザギザ」
目を凝らして真剣に探しているのは・・・
貝がらです!
「どうして山の中に、
貝がらがあるのかなあ?」
おみやげがたくさんできました。
おや?
木の下がにぎやか・・・
何かを見つけたようですよ。
子どもたちが指差す先には・・・
金色に輝く樹液!
「かぶとむしがこないかな?」
八幡山には、
様々な生き物も暮らしていました。
「ほ〜ら、かまきり!」
「ヤモリもいたよ」
お弁当の時間になりました。
「どこで食べようかな?」
「わたしはここにしよう」
「一緒に食べようよ」
「いただきます」
やっぱり自然の風を浴びながら
食べるお弁当は格別です。
「わたしのデザートはぶどうよ」
今日は遠足なので、
お菓子も持ってきています。
袋の中から、いろいろなお菓子が
出てきます。
「ねえねえ、
どんなお菓子を買ってきたの?」
お友達のお菓子も気になりますね。
おいしいお菓子が、自然の中でのひとときを
さらに楽しいものにしてくれました。
お弁当とお菓子の時間が終わったら
再び遊びへ。
そして、
帰る時間になりました。
緑に包まれた坂道を
くだります。
少し視界が開けたところで・・・
「あ、幼稚園が見えた!」
くんくんくん、いいにおい。
金木犀の花が咲いています。
甘い香りに包まれながら、
幸せな気持ちで帰路につきました。
copyright©Midori Kindergarten,Ehime,Japan 2004