せみとりで盛り上がったみどり幼稚園の夏です。
外に出れば、うだるような暑い夏。でも子ども達には楽しみがあります。
そう、せみとりです。
ミ〜ン、ミ〜ン、ジ〜ン、ジ〜ン!
木が多いみどり幼稚園は朝からせみの大合唱。
虫あみ片手に「どこだ、どこだ?」
鳴き声のする方に近づいていきます。
せみは、木の色によく似ているから目を凝らさないとなかなか見つからない。
「おった、おった、ほらあそこ!」
「わあ、あんなに高いところ、どうしようか?」
こんな時は頭を柔らかく知恵を絞って考えます。
「よし、椅子を重ねよう」
「おかえりなさい保育」で訪れている小学校のおにいさんは
のぼり棒の上から手を伸ばしています。
時にはおしっこを浴びせられ、失敗しては、めげずに繰り返し…
「やったー、とれた!」
慌てず慎重に虫あみから取りだします。
おにいちゃん達も助けてくれました。
「ハネが茶色いのがあぶらぜみで、ハネが透明なのがくまぜみだよ」
と、教えてくれました。
「ゲット!」 「ニイニイゼミもつかまえたよ」
鳴き声の違いも学ぶことができました。
隅にあるビワの木を見上げれば…
「あっ、せみのぬけがら!」
あっちにも、こっちにも。
「届くかなあ、よいしょっ」「とれたよ」
やさしくさわらないと、崩れてしまうぬけがら。
不思議そうに観察しています。
「ほら、こんなにいっぱい」
「何個あるかなあ」
地面に目をやれば…穴ぼこがいたるところに。
「この穴からせみはでてきたんやね」
地面にしゃがみ何かに夢中。
「ねえねえ、なにしているの?」
「ほら、かなぶんのはねに、せみのはね!」
「むこうがわ、見えるかな?」
夏が終わるまで子ども達のせみとりは続くのでありました。
copyright©Midori Kindergarten,Ehime,Japan 2004