11月9日、
年長さんが八幡山へ園外保育に行きました。
てくてく歩いて八幡山へ!
よく歩き慣れ親しんだ道も四季によってまた違った発見があります。
「わあ、どんぐり!」
上を見上げれば…
「木にどんぐりがいっぱい」「もっと落ちてこーい」
「みんなー、ちょっと見上げてごらん」
「この赤い実は南天といいます」
「かわいいね」
道辺から顔を出すのはひっつきむし。
「これ、服にくっつくんよね」と試しています。
春には色鮮やかだったねこじゃらしは枯れ色に…
ねこじゃらしを摘んで…
「ほ〜ら、こちょばいよー」
「ねこじゃらしで歯みがき!」
田んぼや畑を見渡せば収穫が終わって秋風寂莫の感。
「ふー!」とたんぽぽに息を吹きかけます。
秋の趣きを呈する山の石段。
深呼吸したくなるようなおいしい空気。
「わっ、たかい」
「どっこいしょ!」
大人でも息が上がる石段を余裕綽々で登る猛者もいます。
「先生、がんばれー」
今日の気温は初冬並、
出発時は肌寒かったのですが、山頂に上がる頃にはポッカポカ。
「あー、いい景色!」
空気が澄んでいて、しまなみ海道まで見渡せましたよ。
遊ぶ前に八幡山を守る石清水八幡神社にごあいさつ。
担任から約束事の話があったあとは、思い思いに遊びます。
「さあ、何して遊ぼう?」
地面に目を凝らし這うようにして探しているのは…
「ほ〜ら、きれいな貝がら!」
「なんで山に貝がらがあるんかなあ」と首をかしげる子に対し、
「むかし、八幡山は海やったんかなあ」と思いを馳せる子もいました。
もちろんどんぐりもいっぱい。
穴を2つ開けたら落ち葉のお面だっ!
森のなかに行ってみよう。
「何かいないかな」とくさはらを物色。
「しゃくとりむしがいたよ」「えっ、見せて見せて」
棒の上を歩かせたり、葉にのせたり…
「くねくね動いておもしろい」
「ジャーン!カマキリ!」
「小さな小さな赤ちゃんかたつむりだよ」
子どもの指先に乗るほどの小ささです。
「ほら、きれいな木の実を見つけたよ」「わたしはこんなにいっぱい、どんぐり」
それぞれ見つけたものを見せ合っています。
自然の色はとってもきれい。
「ん?この白いものはなんだ?」
「わかった!これはキノコやね」
「じゃんけんぽん!」
何の遊びが始まるのでしょうか?
斜面では恒例のがけのぼりで盛り上がっています。
全身の力をフルに使って…
自然のなかでたくましく育つみどりっ子。
「ぼくの手につかまって!」
友情も芽生えるがけのぼり。
「あー、おもしろい。もう1回しよう」
「お弁当を食べるから集まってー」と先生の声が聞こえてきました。
「ねえ、一緒に食べようよ」
手をあわせて「いただきます」
自然のなかでお友達と食べれば、一段とおいしく感じるお弁当。
また森へ。
「なんだかサルになった気分」
「聞いて、いい音がするよ」と木をトントン♪
まるで山の音楽家!
「幼稚園に帰りますよ」
坂道から帰路に着きます。
たくさん体を動かし頭も働かせ、季節を五感で感じ遊んだ秋の一日でした。
copyright©Midori Kindergarten,Ehime,Japan 2004