10月19日、秋の遠足。
年中さんと年少さんは八幡山に行きました。
「遠足に行くから、園庭に集まりましょう!」
年中さんと年少さんが手をつないで出発です。
てくてくてくと歩いていたら…
「ん?なんだかいいにおい」
上を見上げたらキンモクセイが咲いていました。
「この木からにおっていたんだね」
「ねこじゃらし、みーつけた!」
風に吹かれて、さわさわ揺らいでいます。
稲穂が実って、金色に輝いています。
収穫が終わった田んぼでは…「あっ、カラス!」
えさを探してあっちをうろうろ、こっちをうろうろ。
この前、さつまいも掘りに来た畑。
「なんにもなくなったねえ」
道端に干された稲に秋を感じます。
「たんぽぽがあったよ」
「ふー!」と綿毛をとばしています。
山の下までやってきました。
目の前に立ちはだかる急な石段。
ここから頂上を目指しますよ。
薄暗くなり、初めての年少さんは首をすくめるように鳥居をくぐっています。
でも、年中さんが一緒だから心丈夫ですね。
落ち葉がいっぱい、がさがさがさ!
初夏に訪れた時とはまた一変、少しセピアがかった色合いと
澄んだ空気に秋を感じることができました。
鬱蒼とした森のなかを、一歩一歩踏みしめながら登ります。
「はー、つかれたー」
「もうすぐよ」
「ほら、てっぺんがみえたよ」
先に着いた年中さんが、年少さんを気遣って手を差し伸べに降りてきてくれました。
「ぼくの手につかまって、一緒に行こう」
八幡山のてっぺんに着きました。
パッと開けた明るい視界に、爽快な気分になります。
社の中では神事を執り行っていたので、今日は少し下から手を合わせてごあいさつ。
「山の中で遊ばせてください」
秋の山のお楽しみはやっぱりどんぐり拾い!
「あった、あった」
大きいの、小さいの、茶色いの、緑色の、色が混ざったの、帽子つきの…
「ポケットにいっぱい拾ったよ」
「袋に入れて持って帰ろうっと」
「見て〜、ぎざぎざの落ち葉も見つけたよ」
友達と手をつないで…
どきどきわくわく、山の中へ入ってみよう。
静かな中にも、木々や生き物たちの息吹が聴こえてきそう。
「あ、木が倒れてる」
「またいでいこう」
「落ち葉の下や土の中には何かがいるかも!?」
開放感いっぱいで遊んでいます。
がけすべり、がけのぼりは人気の遊び。
「わ〜!!」
「そ〜れっ、あともうちょっと!」
ほら、年少さんでもしっかり枝を握って登っていますよ。たくましい!
初夏に来たときにもあった倒木がまだありました。
自然がともだち!
「わたしもやってみよう」
チャレンジ精神旺盛な子ども達。
「お〜い、ぼくはここだよー」
「おひるになりましたよ。ごはんを食べるから集まってねー」
山の広場で、にこにこ、わいわいのランチタイムです。
「いただきます」
「お菓子を食べよう」「これ、おいしいよ」「どこで買ったの?」
お菓子談議に花も咲いています。
友達との仲も深まり、様々なことにチャレンジしながら、目いっぱい遊んだ一日。
心も体も大きく成長しているみどりっ子の姿を見ることができました。
copyright©Midori Kindergarten,Ehime,Japan 2004