♪おされにえんそくタッタララ、草木がずんずん伸びる道♪
これはみどり幼稚園の園歌の一節ですが、
今回の秋の遠足、年長さんはこの歌に登場する
おされ(作礼山)へ行くことになりました。
目指すは作礼山の中にある
四国88か所札所の仙遊寺。
まずは、クラスで集まって
作礼山にまつわる伝説を聞いています。
さあ、しゅっぱつ!
麓から見る作礼山。
こちらの山頂近くに仙遊寺はあります。
バスは山肌を巻きながら、
つづらおりの道をずんずん登ります。
山門前に到着。ここでバスを降ります。
どーんと立派な仁王さんがみんなをお出迎え。
筋骨隆々、いかめしく鋭い眼光をした仁王さんにどきっ!
「すごい筋肉やあ」「血管も見える〜」
山門をくぐり、歩いて仙遊寺を目指します。
木々に包まれた山道を登ります。
おいしい山の空気を吸い込みながら
「よいしょ、よいしょ!」
急な坂道も手すりがあるから大丈夫。
途中には、はるか昔、弘法大師さんが錫杖で
掘り当てたといわれる井戸があります。
出発前にこの井戸の伝説を聞いていた子ども達は興味津々です。
「この水のおかげで昔の人は病気が治ったって言ってたね」
「わあ、冷たくて気持ちいい」
「みんな、耳を澄ませてごらん」
ここに耳を当てると、
地下深くからかすかに響く水の音が聞こえます。
♪草木がずんずん伸びる道〜♪
園の歌の世界が目の前に。
美しい鳥のさえずりに耳を傾けながら…
石仏探しも楽しみながら…
「わっ、あかるい!」
木漏れ日にも神々しさを感じます。
息をはずませて・・・
さあ、ゴールはもうすぐです。
仙遊寺に着きました。
本堂にて、手をあわせます。
何かを手にあらわれたお坊さん。
おもむろにそれを口に当て吹き始めました。
なんとも不思議な音色です。
ほら貝という名の貝を吹いていたんですね。
遍路文化のお話、お接待の心、思いやりの心など
についてもご教示いただきました。
お遍路さんとお話しすることもできましたよ。
「40日間ずっと歩いてここまで来たんだよ」
との話にびっくり。
菅笠、かぶせてもらっちゃった!
「竜の口からお水が出よる!」
お花も可憐に咲いています。
さあ、それでは
敷物を広げてお弁当をいただきましょう。
自然いっぱいの山の上で食べるお弁当のおいしいこと!
そしてお弁当が終わったら、
みんなの大好きなお菓子の時間。
観音様、さようなら。
帰り道、お寺から少し下ったところから、
こんな絶景を眺めることができます。
さすがは標高300メートル、今治市内がはるか下!
まるで天空にいるようです。
「やっほー!」
こちらは犬にまつわる悲しい伝説のある犬塚池。
このお話を遠足前に聞いていた子ども達は、興味を持って見ています。
「犬の形をしているよ」「あっちが頭でこっちがしっぽかなあ」
秋の自然を満喫し、
お寺では普段あまり目にしないものに触れることができ、
伝説の世界も感じながらの、とっても楽しい秋の遠足でした。
copyright©Midori Kindergarten,Ehime,Japan 2004