豊かな人間性の素地を育てる・学校法人みどり幼稚園


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春の味覚の王様、たけのこを掘りに

年長さんが玉川町の山奥まで出かけました。



春の喜びに満ちた山道をウキウキ登ります。



うぐいすのさえずりに耳を傾けたり、お花を見つけたり・・・





「あっ、れんげ」





「こっちには、たんぽぽ!」





「たんぽぽ、とってみよう」



フ〜っと息を吹きかけました。



「やったあ、綿がとんだー」



たけのこ山の麓に着きました。



小屋の軒下にリュックサックを置いて、スコップを取り出します。



この山を守るおじさんにごあいさつ。
「よろしくおねがいします!」



「よう来たのう、気つけて掘れよ」と笑顔のおじさん。
この日のために、丁寧に山の手入れをしてくださったおじさんに感謝です。





さあ、それでは登りましょう。



思わず深呼吸がしたくなるようなさわやかな竹林です。



風が吹くとサワサワと笹の葉がすれあう音が聞こえます。



「たけのこ、みーつけた!」



「あっ、こっちにも」「みて、これは大きい」
子ども達の歓声が山に響きます。



今年は表年ということで、たくさんのたけのこがニョキニョキと
顔を出しています。



「ねえ、いっしょに掘ろうよ」



スコップでザクザクザク!



びくともしないたけのこに、自然と協力し合う子ども達。
みんな必死です。



「う〜ん、なかなか掘れん」



「手で揺すってみよう」「あっ、ちょっと動いた!」



最後は、バスのおじさんに手伝ってもらって収穫します。



たけのこの根元めがけてドスンとカマを振り下ろします。
その様子を期待と憧れの目で見守る子ども達です。



ザクッと土に中からたけのこを抜きます。


「みて、掘れた!」とみんな達成感に満ちた顔をしています。


収穫したたけのこをキャリーまで運びます。



赤ちゃんを抱っこするように大切に抱えて・・・




「重たいな、気をつけてっと・・・あ、落ちた」 コロコロコロ〜


キャリーまで持ってきました。



「よいしょ」



たけのこの表面を手でなでてみました。



「わあ、気持ちいい」
産毛のようなたけのこの皮に驚きました。



「もっとないかな」とさらに上を目指しています。
上に行くにしたがって傾斜が急になってきました。



しっかりと足を踏ん張りながら・・・



竹にもつかまりながら・・・



様々な自然体験を通してたくましく成長する子ども達です。



「見てあそこ、アリ!」


「おおきいねー」 山のアリはとってもビッグです。


どっさりと山のように収穫でき、ご満悦のみなさん。



それでは山を降りておひるごはんにしましょうか。



シートを敷いて「いただきます」



たくさん体を動かしたのでみんなモグモグとよく食べました。





園長や園バスのおじさん、山のおじさん達ともおしゃべりしながら楽しく食べます。



お弁当を食べ終わって帰るまでの時間、少し遊びました。
「あそこ見て、アメンボ」



「水の中をヤモリが泳ぎよる」
「いや、あれはイモリよ。ヤモリは水の中にはいけんのよ」
と、教えてくれる子がいました。



イモリは素早い動きで捕まえることができませんでしたが、
シャクを手に、カエルを追いかけて・・・



「そっと、そっと、静かにね」



「よし、つかまえれた!」


「かわいいねえ」とみんな集まっています。


軽トラックに積んで園に持って帰ったたけのこ。



「うわあ、たけのこがいっぱい」と年中さんや年少さんが集まってきました。



うさぎぐみさんもたくさんのたけのこにびっくりです。



「たけのこって重たいね」



「私たちが掘ってきたんよ」と得意顔の年長さん。



ビニール袋に入れておうちに持って帰ります。



「どんな味がするかなあ」
「たけのこ持って帰ったらたけのこご飯を作ってくれるってお母さんが言ってたよ」



重たいお土産を手に、喜びいっぱいで帰る後ろ姿です。
きっとこの日の夜は、ホクホクのたけのこを囲んでの楽しい食卓
だったのではないでしょうか。











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