11月19日、
八幡山へ園外保育に出かけた年長さんです。
今日は八幡山への園外保育!
帽子をかぶって、リュックを背負って、靴を履いて、
「いってきまーす」
園の畑の横をとことことこ。
「みんな、これ何か分かるかな?」
「いちご!」「そのとおり、いちごの苗」
さすがは年長さん。即答です。
目の前に八幡山。目指すはあの山のてっぺん。
「どんぐりいっぱいあるかなあ」
「みんなもう一回問題、これは何か分かるかな?」
「う〜ん…」
「ヒント、頭に“い”がつくよ」「あ、いちじく!」
「そう、これはいちじくの木」
八幡山の入口にある鳥居をくぐると、急にひんやりして辺りが薄暗くなります。
木々が鬱蒼と茂る石段にちょっとどきどき。
「てっぺんまで何段あるかな」と石段の数を数えながら登る子もいます。
「わあ、木がこんなに下まで!」
「よいしょ、よいしょ」
後ろを振り返って、「ちゃんとみんな来てるかなあ」
木の枝を杖にして…
「これ使ったら楽に登れるよ」
山頂にゴールイン。
「あー、体がぽかぽかになった」「汗かいたー」
「わ〜、きれい」
爽快な眺めをかじりつくように見入っています。
フーフーと息を吐きながら登った後のこの景色は感動物です。
「あ、ぼくの住んでるマンションが見えた」「国際ホテルも見える」
「ん、救急車の音が聞こえる、どこかなあ」「飛行機の音も聞こえるよ」
自分達が住んでいる街を俯瞰から見下ろすのはとっても楽しい。
まずは神社に行き、手を合わせごあいさつをします。
2回頭を下げて、2回手をたたいて、もう1回頭を下げて…
「前に遊んだ崖のぼりはどこやったっけ」と山に入る子ども達。
「あ、ここここ!」
こちら、毎度人気のスポットです。
「どっちがはやくすべれるか、競争しよう」
「う〜ん、のぼれん!」
「おっとっと!」
「いい知恵、思いついた」と女の子。
「この根っこをつかんで登ったらいいと思うよ」
「よし、のぼれた!」
「この崖に名前つけよう」「秘密基地は?」
「命の崖!」「じゃあ、命崖にする?」
木の枝で幹を前後にぎこぎこ!
「ほら、楽器になった。いい音やろ?」
とんとん!
「叩いてもいい音」
がざがざ!
「落葉をたたいても楽器になるよ」
木が根っこから水を吸い上げる音、聞こえるかな?
「静かにね。あ、ちょっと聞こえた」
丸太渡りにも挑戦。
「見てー、こんなに大きな石が木の間に挟まっとる」
冒険気分が満喫できる八幡山。
「かえる、みーつけた」
冬ごもり間近でしょうか?
「ねえねえ、どんぐり拾いしようよ」
お友達とじっくりとどんぐり拾いもまた楽しい。
「見て、きのこみたい」
発見がいっぱいの八幡山です。
こちらではかくれんぼに興じているようです。
「もういいかい」「まあだだよ」
こういうところ、ついついなぞってみたくなります。
枝を編んでリースも作ってみました。
「ほら、できたよ」
お遍路さんと会話も楽しんでいるようです。
「お弁当を食べるから集まって」と先生の声が聞こえてきました。
「あー、おなかぺっこぺこ」「いただきます」
「おいしーい!」
行楽の秋、食欲の秋を満喫する子ども達です。
幼稚園に帰ろう。
行きは石段を登りましたが、帰りは坂道を歩きます。
山のパワーをいただいて、みんないい表情です。
袋にはどんぐりなど山のお土産がいっぱい。
「一緒に持ってあげるよ」
さざんかのお花がいっぱい散っています。
「わあ、きれい」
「見て、かわいいハート形」
「ただいま」
幼稚園に帰ると、何だか気分がホッとします。
そして後日…
山で作ったリースに飾りをつけています。
「毛糸つけようかな」「どんぐりもつけようかな」
copyright©Midori Kindergarten,Ehime,Japan 2004