豊かな人間性の素地を育てる・学校法人みどり幼稚園


アルバム


落ち葉拾いとやきいも




深まりゆく秋の一日、

日本の秋の風物詩「やきいも」を楽しんだみどりっ子です。


やきいもを前に、年中さんが落ち葉集めに出かけました。



毎年、落ち葉を集めるのは年中さんのお役目となっています。





「そ〜れっ、いっぱい集めるぞ!」





ほうきも使って・・・



がさがさごそごそと落ち葉の感触・音・においを体いっぱいで感じます。


ホオの木の落葉はこんなに大きい。

どんぐりもいっぱい。


「わあ!こんなに大きいミミズ!」



「キャー」「すごーい」



たくさんの落葉が集まりましたね。



年中さん、ありがとう。



そして、11月5日。園庭でやきいもを行いました。



まずはおいもを選んで・・・



お水で洗いましょう。



たわしでゴシゴシこすって、おいもをきれいにします。





「おいしくできるといいな」



水で濡らした新聞紙とアルミホイルを巻きます。



「隙間がないようにおいも全体をくるんでくださいね」



木に火をつけました。踊るように揺れる炎です。



「パチパチって音がするね」「メラメラ言いよるよ」
と、子ども達の感想が聞こえます。



「うーん、けむたい・・」



ハンカチと帽子のゴムで即席マスクの完成です。



炎と煙がおさまり、黒い炭ができました。
そこにさつまいもを投げ入れます。



「上手に投げられるかな?」「せ〜の!」



ここで年中さんが集めた落ち葉の出番です。



「ぼくらが運んであげる」と年長さんの男の子。
「よいしょ、よいしょ!」
頼もしい限りです。



おいもの上に落ち葉のお布団をかけると・・・



モワ〜っとたちまち園庭が白い煙で包まれました。



煙を眺めながら、みんなで童謡を歌っています。



♪たきびだ、たきびだ、おちばたき♪



♪やきいも、やきいも、おなかがグー♪



みんなで楽しくできあがりの時を待ちます。



「何しているの?」「たきび〜」



落ち葉を集めて小さなたき火ごっこが始まっていました。





「まだかなあ」



「そろそろ、できたかな?」



保育者がおいもを取り出して、竹串をさしてみます。



「できあがりましたよ」「ヤッター」



「アッチッチー」と言いながら新聞紙とアルミホイルを剥ぎます。
これが一苦労。美味しいものを食べるには結構時間がかかります。





「いただきまーす」「うん、おいしい!」



はふはふとほおばる年少さん。



美味しいものを食べると自然に笑みがこぼれます。



みんな思い思いの場所で食べています。



「ぼくたちはすべりだいの下で・・・」



自分達が掘ってきたおいもだから、さらに美味しく感じますね。
恵みの秋、食欲の秋を堪能した一日でした。



幼児期、豊かな体験を通して、心の中にたくさんの楽しい引き出しを作ってあげたいものです。
すぐには開かない引き出しかもしれませんが、やがて大きくなり開いたときには、
鮮明に蘇り、生きるよろこびになるのではないでしょうか。



次の日・・・
園庭のお砂には、まだ焚き火の跡が残っています。



「砂が真っ黒や」「昨日のやきいもの跡やねえ」











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